梅毒は近年爆発的に患者数が増加しています。
日本でも欧米でも、男性同士の性行為で感染する人が多いので、女性の患者数は少なかったです。
しかし近年の増加は、女性の増え方が毎年倍々のように増えているのです。
梅毒は感染しても気がつきにくいのが特徴です。
そこで女性の初期の症状を含め感染した場合の注意点を記載します。
近年の梅毒患者数
21年 | 22年 | 23年 | 24年 | 25年 | 26年 | 27年 | |
総数 | 691 | 621 | 827 | 875 | 1,228 | 1,661 | 2,697 |
男 | 523 | 497 | 650 | 692 | 993 | 1,284 | 1,934 |
女 | 168 | 124 | 177 | 183 | 235 | 377 | 763 |
厚生省が発表している性感染症報告数です。
女性の患者数が2013年(平成25年)頃より爆発的に増加しています。
異性間の性行為で感染が拡大し始めています。
梅毒は今でこそ適切な治療を行うと重症化することを防ぐことが出来ますが、重症化すると神経障害や認知症をともない死に至る病です。
早期の発見がとても重要で、梅毒はどのような初期症状があるのか知っておくことが重要です。
梅毒の症状
梅毒の症状は、大きく4つの症状が出る期と3回の無症状の潜伏期間に分けられます。
感染直後の潜伏期間
第1期(~3ヶ月)
第2の潜伏期間
第2期(3ヶ月~3年)
潜伏期間
第3期(3年以上)
第4期
第1期(~3ヶ月)
感染後はすぐに症状が出るわけではありません。
症状が出てくるのは感染後3週間たってからで、性器周辺もしくは口、手のどこかに硬いしこりができます。
このしこりは、痛みも、かゆみもなく、女性の場合は陰唇にできることになるので、なかなか気がつきません。
しかも自然に消えてしまうので第一期で梅毒とわかることはとても少ないです。
しこりも数週間程度で自然に消えてしまい、第2の潜伏期間に入ります。
第2期(3ヶ月~3年)
第1期のしこりが1箇所ではなく、手のひらから足裏、そして全身に症状が出てきます。
症状は、梅毒性バラ疹という赤い2cm以下の腫れが特徴的な発疹です。
微熱と全身の倦怠感をともなうことも多いです。
しこりは痛みも、かゆみもなく、数日で自然消滅するので気がつきにくいです。
しかし数ヶ月おきに繰り返しどこかに症状が出始めます。
2期は、梅毒が全身に行き渡っている段階です。
第3期(3年以上)
このステージに来る前に発見はできると思います。
3期は、全身、体内にも感染が広がり、顔面にも大きな結節が出ます。
第4期
まず現代では考えられないステージで、脳や体の重要組織まで侵食されている状況です。
治療方法がない時代は不治の病でみんな命を落としていました。
現在では第3期・第4期梅毒はほとんどみられないようで、2期中に発見されています。
第2期は手足にも特徴的なしこりが出来ます。
疑わしい行為、疑わしい症状がある場合はすぐに検査する人が多くなっています。
画像でわかる梅毒の症状
梅毒は皮膚に特徴的な症状がでます。
目で見える症状なのでわかりやすいです。
※症状へのリンクとなっているので、閲覧する場合は注意してください。
英語のwikipedia
梅毒のwikipedia 英語圏のものです。
梅毒の感染経路、感染率
梅毒の感染経路は性行為の他に輸血、血液製剤、母子感染があります。
先進国で輸血、血液製剤、母子感染は症例が少ないです。
また女性患者の9割が、異性間の性行為で感染したことを明かしています。
年々、倍倍で患者数が増えているので、数年で淋病の患者数を抜いてしまいそうな勢いです。
性行為による感染
梅毒は性器の接触、オーラルセックスなどを通して感染します。
病原は血液や体液に潜んでいて、傷口に触れるとすぐに感染します。
そのため、口から感染することもあります。
感染力の恐ろしさ
梅毒感染者と生で性行為をした場合、感染する確率は30~40%くらいあると言われています。
回数、接触時間にもよるのでなんともいえませんがとても感染力が強いです。
感染力の強さは歴史も証明しています。
発見から20年で世界中に広まりました。
諸説ありますが梅毒はコロンブスが新大陸からヨーロッパに持ち帰ったといわれています。
当時は船しかなかった時代に、ヨーロッパ全域に広まり、その後海路によって、20年後にはアジア、日本まで病気が伝わりました。
コロンブスの新発見はタバコもあるのですが、嗜好品のタバコは60年以上もかかっているわけです。
性病の恐ろしさ、梅毒の感染力の恐ろしさを実感できる数字です。
体外では弱い病原
ただ、梅毒自体はとても弱い病原体です。
生きていけるの場所は、体内の血液や体液内のみです。
体外に出た血液、体液の病原、空気や水に触れてしまうとすぐに死滅します。
普通に生活して感染することは考えにくいです。
タオルの共有、入浴などで感染することはありません。
感染リスクのある行為
感染リスクがとても高い行為
- コンドームのない性行為
- 注射針、ドラッグのまわし打ち
- 傷が触れる(すぐに洗い流す)
感染リスクがある行為
- コンドームのある性行為
- 歯ブラシの共有
- カミソリの共有
- 傷が触れ、洗い流した後
感染リスクのない日常行為
- 食事をして唾液が混じる
- プール
- 一緒に入浴する
- 軽いキス
- ハグ
正しい知識を持って感染を防ぎましょう。
また疑わしい性行為がある場合は早期に検査することが重要です。
性病検査の受け方
一部の保健所や病院で検査をしています。
「梅毒の症状」が出ている場合は、病院に行きましょう。
無症状の期間や、疑わしい場合は、郵送の性病検査キットを使うと、自宅で性病検査をすることもできます。
病院は検査をする場所ではないので、「検査」は高いし、他の患者もいるので待ち時間も長いです。
保健所は数も少なく、検査しているところも限られます。
普通に生活している人には向かないです。
郵送の検査キットは、検査キットを自宅に取り寄せ、検体を検査機関に返送するだけです。
数分で書類もかけるので誰にも邪魔されず、知られることもなく検査が出来ます。
梅毒単体だと3000円台で検査で、購入から1週間程度で結果がわかります。
悩んでいる場合や、不安な場合はすぐに結果が出るので助かります。
唯一の難点は、一度梅毒に感染して完治している人は検査しても意味がないことです。
梅毒の反応が検査で出てしまうからです。
もしも梅毒と疑わしい場合は早急に検査することをおススメします。
最後に、パートナーが梅毒の疑いがある場合。
パートナーに性病検査の受けさせる方法
パートナーの女性に、梅毒の疑いを持ってしまうこともあります。
梅毒の怖いのは自覚症状がない時期が長い人で数年あります。
特に女性は陰唇にしこりができても気がつくことはほとんどありません。
自覚症状のないままに性行為をして感染を拡大するのです。
性病は比較的身近な存在で、以前こんなキャッチコピーがありました。
「カレシの元カノの元カレを、知っていますか」
カレシの過去の経験が3名だったとしても、仮に3人の「元カノ」にそれぞれ20人相手がいたら60人の「カレシの元カノの元カレ」がいるのです。
1人でも性病感染者がいたら、カレシも感染している可能性があるのです。
パートナーへの伝え方
ノリのよいパートナーの場合
「友達が製薬会社に勤めてて、検査キットをわけてもらったの。やってみない?」
製薬でなくても、医療系でもOKで、事前に購入して一緒にチェックします。
ちょっと知的な人の場合で、生の経験がないこと
「テレビを見ていたら、HIVや梅毒の話題を報道していた。キスとかセックスで感染する可能性があるんだって言ってたよ。
今後のこと考えると、配だし、あなたにもうつしたくない。だから検査に一緒にやらない?」
最近はニュースでもよく話題になるので、タイミングは比較的多いです。
「今後のこと」はゴム無しの行為や結婚前提の場合という意味です
性病はパートナー同時に感染するリスクがあります。
自分だけが治しても、またすぐに相手から病気をもらってしまうので性病検査は一緒に受けるのがベストです。
疑わしい行為があった場合は検査しておきましょう
イチオシの性病検査キット
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その特徴は
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- 採取を失敗しても再検査を無料で実施してくれる
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数ある郵送検査キットのなかでも、信頼性がもっとも高い郵送検査キットです。
2015年に公開された厚生労働省のエイズ対策研究事業の精度検査で、唯一精度100%という結果になりました。
また、性病検査のスペシャリスト企業なので、コールセンターも性感染症学会認定士など専門家が対応し、万が一陽性だったとしても安心です。