B型肝炎ウイルスに感染すると、体の疲れが取れにくく、食欲も減り、嘔吐がおきたりします。
その後肝臓特有の症状として黄疸(おうだん)が出現することがあります。
肝炎の怖いのは、痛みの神経がない臓器なので、なかなか感染に気がつきにくいのです。
B型肝炎ウイルスの感染経路
B型肝炎ウイルスは、血液と体液の中に潜んでいるので、感染している人の血液や体液が他の人の血液や体液に入ることで感染者を増やします。
具体的な感染経路として
- 医療機関での針刺し事故など
- 注射針の共用
- 臓器移植
- 性行為
- 母子感染
これらがあげられます。
一般的な日常生活で注射針は使うことはないので心配ないですし、臓器移植、母子感染、針刺し事故は医療機関でおきます。
普通に生活しているとやはり性行為が主な感染経路となります。
日本人は150万人から200万人くらいの感染者がいるのではないかと言われています。
人口比率で言うと1.4%ほどで、世界で見るとかなり低いです。
アジアは特に高く、中国は人口の推計10%の1億人以上が感染しているのではないかと言われています。
ついで、インドが4%ほど。
海外で性行為があったりすると感染している可能性は、日本以上に高いと考えてもいいです。
唾液で感染するのか?
唾液で感染します。
アメリカ疾病予防管理センターの情報ではB型肝炎ウイルスが含まれる体液と濃度の情報提供がされてます。
高濃度
血液、血清、滲出液
中濃度
精液、膣内分泌液、唾液
低濃度または検出できない
尿、べん、汗、涙、母乳
唾液は濃度の濃い体液と考えられます。
実際に食べ物の口移しで感染したと見られるケースもあります。
B型肝炎ウイルスに感染している人と軽いキスなら問題ないのでしょうけど、激しいキスは避けたほうが良いです。
日常感染しない行為
- 握手
- ハグ
- 軽いキス
- 隣に座る
- 食器の共用
- 入浴
汗や涙、母乳には感染するほどのウイルスはいません。
また、ウイルス自体はとても弱いので、血液や体液から離れると活動が出来ません。
入浴で水に触れたり、食事の際に外気に触れてしまうと感染する力はなくなります。
感染確率は高い
他の性病に比べ性行為による感染確率が高い病気です。
コンドームのないセックスをした場合、HIVは2000回に1回くらいの割合で感染するのに対し、B型肝炎は10回に1回程度です。
とても高い感染力があります。
パートナーが感染していれば、自分も感染してしまう可能性が高いです。
B型肝炎は完治できる
性行為によるB型肝炎ウイルスによる成人の急性肝炎のほとんどは一過性感染で経過し慢性化することは稀です。
適切に治療も出来きるようになっていて、重症化、劇症化しなければ極めて良好にすごせます。
疑わしい場合は検査する
B型肝炎の症状は特に特徴はないので、血液検査で見つけるしかありません。
HIVにも似ている症状もあり、感染経路も似ているため、一緒に検査しておくほうがベストです。
どの病気も早期に発見することがとても大切。
検査も早めに行うことがおススメです。
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